21.術後の恐怖
年明け早々、母は1人では抱えきれないほどのことがおきます。
手を取り足並みを揃え歩いてきて父はずっと止まったまま。
母は1人での決断を迫られます。
腸がつながっていない。廃液が全身に入り、菌血症を起こしているとのこと。
便などの本来なら体の外に出さなければならないものを父の場合、腸がうまくつながらず、全身に回ってしまっているようです。
1月10日に手術をすることとなる。
ちなみに手術日は私の可愛い甥っ子の誕生日でもある。
本当に父は人の大切な日に何かしらやらかしてくれるな・・・なんて思います。
手術は8~9Hを予定。
つながってない腸を切って、またつなげる。
癒着しているので・・・と母の中では
”なぜ癌は摘出してもらったのにまた手術を・・・”
とそのことばかり頭の中を巡っていました。
術後ICUにて一週間は薬でわざと眠らすそうです。
目を覚ますとよくない・・・ということでしょうか。
熱、肺炎、感染症の予防のため眠らせて置くほうが良いようです。
成功する確率が少ないと言われていた手術もうまくいき、
歩けないと言っていた父が歩けるようになった。
何もかも順調に進んでいたのに・・・なぜ。どうして。
父は眠ったまま。。。
母は1人何度涙を流したのでしょうか・・・