父と癌 

がんになった父の闘病生活の記録です

17.新しい出会いに向けて?

父が、まともな人間なのか?と聞かれたら、私はわかりません。

だってその父が当たり前で育ったからです。

他の方から見たら、父や私の考えや行動がもしかしたら”変”なのかもしれません。

なので一般常識・・・という言葉に当てはめるつもりはありませんが、私から見た父を紹介します。笑

はっきり言って、偏屈な父でしょうか。切れるタイミングがわからない。笑

スイッチがどこかわからない。というかスイッチが移動し過ぎでついていけない。

そんな父でしょうか。かなりの形の悪いパズルのピースというか、ぴったりはまるとそれはもうこれでもか!というくらい阿吽の呼吸というか、それくらいぴったりはまるパズルのピースの方とはとても仲良くなれます。

人相もそんなにいい方ではありません。黙っていれば、睨んでいるかのように見える父の目。

人は最初は警戒しているかもしれません。そんな父です。

入院させてもらっている病院が愛知県ということもあり、三重県民の父の言葉遣いやノリツッコミといいますか・・・通じないことがしょっちゅう。

”アホ”なんて言葉は日常生活の挨拶のような感じです(ごめんなさい)

唯一、大阪出身だった看護師さんが父のボケを突っ込んでくれる。なんて嬉しいこともありました。

父は大部屋で少しトラブルに巻き込まれます。(トラブルを起こした?)

父目線なので、トラブルに巻き込まれた。ということで話を進めさせてください。笑

夜中に体調が悪くなったのか、大声で叫ぶ同室の患者様。看護師さんへの横柄な態度。

真夜中にビニール袋をガシャガシャ!せんべいをバリバリ食べ始めたり・・・なんてことがあったそうです。

あまりにもひどい行動に他の同室者と一緒にナースステーションへ申し出に!

”あの人なんとかしてください!眠れないです!”

その父の訴えは、思っても居ない方法で解決しました。

”Yさーん!(Yは父の名字です)お部屋移動しましょうか♪”

・・・・・はい?

え??

なんと部屋を出されたのは父でした。笑

後でわかったのですが、他の同室者の方も違う部屋にうつったそうです。

父たちは”俺らが追い出されるんか~笑”

と笑っていましたが、そのトラブルメーカーは他の大部屋でも問題を起こしていたらしく行く部屋がなかったそうです。

そして父は違う大部屋にうつることとなりました。